長靴をはいたデコ

きちんとフラグを集めてクリアし直し、その上で未読パラグラフを全部あさっていました。たいした選択肢残ってなかったけど。


傑作です。
ゲームブックという形式も最後まできちんとやり込むとこのゲームで使われている意味が見えてきます。「長靴をはいたデコ」のパートも、「ホスト☆聖夜」のパートも、どちらも物語として非常に魅力的です。特に、作内で説明されている現実世界と虚構世界の説明は字義的に受け取らないのが礼儀なんだろうな。なにせ、「ホスト☆聖夜」の側にこれでもかというほど詰め込まれているパロディネタは「こんなことが現実にあるわけないよ」という露骨な記号として作用しています。
あと、作者の意図通りに物語を読んでいくと、全体としてみた構成がかなり強く快楽を引き出す作りになっているのもいい感じです。4人の場合を加えたあとの一本道のシナリオで違和感と快楽を同時に感じさせて落ちにつなげるという構成はお見事。
結果として、PrismaticallizationYU-NOに近いネタと感触を、もっと強いインパクトをもって実現しています。
いやいや、いいものを見せていただきました。非常に満足です。年の初めから今年最高の作品に当たった気分です。
しかし、なんでTIPS埋まってないんだろーなー?