レッツタップ

ゲーム……だよな、一応。
制作者側がゲームを判っていて、なおかつあんまりゲームにしなくてもいいと思っていて、でも楽しいよね、とだけ言っているという希有なソフト。重要なのが「判ってるけど無視してる」と言うところ。制作している「プロペ」は元ソニックチームの中裕二さんのところです。サターンやドリームキャストでバカペリフェラルたくさん出していたことから考えるとなるほどという出来です。
そうだなー、ICCや未来科学館においてあるインタラクティブアート作品に近いですね。
積極的には人には勧めがたいですが、きれいだし、ある意味楽しいですよ。「ジェルゲーム」(物理演算を使った玉入れ。操作は底を叩くだけ)ばかり30分も遊び続けました。リズムタップの曲はどれもいい感じだし。


あと、微妙な音楽と微妙なグラフィックセンスは気に入りました。「テクノって笑えるよね」というのをかなり肩の力を抜いてやっているのがいい感じです。こういうの見ちゃうと、セガナムコはほんと上手いよなぁ、と思います。
レンダリングも妙にきれい。ことCG/Wiiに関してはセガのソフト(と、言っていいよな。中さんだもん。プロペはセガの資本が入っているはず)は他のメーカーとライブラリの質が明らかに違います。なんでWiiでこんなにきれいに描けるのやら。Wiiの画面とはにわかに信じがたいです。