学園祭とぬいぐるみの思い出

夜は短し歩けよ乙女」ではないですが、学園祭をぬいぐるみを抱えて歩き回る、というのを昔ほんとにやったことあります。
体育館でやっていたフリーマーケットを見て回っていたところ、同じサークルの女の子にばったりであったのでした。
「 Florian さん、あの熊買ってください」
「欲しいの?」
「いえ、買って Florian さんの家の猫のおもちゃにしてあげてください」
というわけで、一抱えもあるような大きな熊のぬいぐるみを抱えて学園祭を見て回る羽目になったのでした。邪魔ならどこかに置いとけばいいのにね。
鳥人間コンテストの実機を見たり(その年は、初めて天候事情で中止になったそうな)、二足歩行ロボットの展示を見たり、細密金属加工機械でイニシャルを彫ったり、喫茶店に行ったり、さだまさし研にいったり(当時、なぜかどこの大学にも「さだ研」というサークルがあった)、情報科端末室に学外の人を連れ込んでチャットをしたり、狼藉の限りを熊と一緒に繰り広げたのですが、その後学内で「熊の人だ」と指をさされるようなことはありませんでしたねぇ。それ以前にシステム管理で有名だったせいもあるんでしょうけど。


そういやあの女の子はしょっちゅううちにやってきては猫と戯れたり、一晩かけて町中を散歩したり、結構不思議な冒険を繰り広げてましたが、今考えると彼女が実在していたかどうかは怪しいです。
なにせ、顔は思い出せるのに、フルネームすらも出てこな*1いですから。もしかしたら、モデルはともかく、キャラクターとしては概念上の存在だったのかもしれません。
ネット社会の虚像を15年ぐらい先取りしていますね。個人的に。ああ懐かしきでんでんネット。

*1:ハンドルで呼んでいた