NetFront3.5コンセプト

あくまでコンセプトを示したデモであって、このまま使えるものではないという前提で。
対応外のAdvanced/W-ZERO3 esで動かしていますが、今のところ不具合は起きていません。
元から微妙についていたスタイラスによるスクロールは、かなりiPod Touch風味になりました。
ただ、もとからWindows Mobileは指で触ってどうにかすることを考えていないためか、表面積がドラスティックに変わるタッチをうまく拾えていません。
このため、スタイラスではきれいにスクロールしますが、指でやるととたんにノイズに引っかかってがくがくになります。ちともったいないですね。
もっとも、指にろくすっぽ対応していないのはスクロールだけではなく、リンクなどにもいえます。でも、リンクなんか画面上での大きさがえらい小さいので、これを指でやるためには、OSからいろいろ細工しないとうまく行かないでしょうね。


操作以外では、スレッドの扱いが少しだけ改善されました。
おもに、グラフィックを読むスレッドが、他のスレッドにあまり割り込まなくなりました。なので、スクロールがネットワークが原因でがくがくすることは少ないです。
また、3.4TPでは、レンダリングが追いつかないときは画面をスクロールさせるだけさせてごまかしていましたが、これまた再描画を意地でもやるようアルゴリズムが変更されました。
結果として、見ているだけならだいぶ気持ちよくなりました。これはなかなか。


全体的に、OS的発想でパフォーマンスを上げるのではなく、ゲーム的な実装でインタラクションに対する最低応答速度を稼いだり、応答に対する副作用を露骨に見せて感触を細工しているのが印象的です。
ただ、この方法論、CPUパワーを極限まで食うんだよねー。実際、使っているとかなり端末が暖かくなるのが判ります。
でも、もう世界にiPhoneがでてしまった以上、電池の持ちよりもユーザーエクスペリエンス方面に振った世界に進まざるを得ないんでしょうねぇ。
欠点は全部さておき、iPhone自体は衝撃的だもんなぁ。