京浜東北線の209系引退へ(http://mainichi.jp/select/biz/news/20080114k0000m040114000c.html)

お疲れ様です。


Florian は昔からこの通称「走ルンです」を非常に高く評価していますので、気になる人はそれをさっぴいて読んでもらって結構なのですが、

40年前の電車だっていまだに走っている。わずか15年で破棄するよりは、これのほうが経済的ではなかろうか?

という意見は基本的には誤りのはずです。
そりゃ、めいっぱい走らないローカル線においては昔の電車で、運用コストが多少かかろうと初期導入費用を抑えるという方針は取れますが、とにかくフリーケンシーサービス命の旧国電区間は可能な限り運用コストを下げるほうが圧倒的に経済的です。
初期導入コストは確かにその前に使っていた103系に比べて2割しか下がりませんでしたが(物価向上を考えると、かなりがんばってるとは思うけど)、純粋な電気使用量で言うと約半分、メインテナンスコスト(うわ、手元に数字がない(^^;))も大幅削減……のはずです。メインテナンスコストに関しては、そもそもメインテナンスフリーを目的のひとつにしていますので。
ちなみに、おそらく導入するであろうE233系(中央線で使っているあれですね)は、209系の直系のバージョンアップ版で、導入コストは上がっていますが(その前の103系とおなじくらい)その代わり運用コストは下がり、性能はあがっています。
具体的には、メインテナンスフリーであるという前提に加えて、車内の機器の二重化がなされています。その上で、制御周りの機構にD-ATCが使われています(これは、今の京浜東北線も同じ)ので、加減速性能の向上を受けて単位時間当たりの本数が増え、なおかつ営業速度が上がる……はずです。


まぁ、加減速性能の向上っても、営業速度どれくらいになるかはどこにも書いてないんですよね、これが。やろうと思えばいくらでも向上できるでしょうし、運用コストや安全性から向上させない方針も取れるので実際には利便性があがるかどうかはわからないです。ちょうど「つくばエクスプレス」がかなりすごい営業速度を誇っているので、JR東日本が意識してないとは思いがたいんですが、ばっちりライバルに当たる京浜急行がこれがまたすごい営業速度でもあんまり気にしていないっぽいしなぁ。
ともあれ、あの209系ですらも本当に廃車になる時代が来たんですねぇ……。時代は移ってるなぁ。