2007年のベストゲーム

今年は、なんだかんだ言いながら結構ゲームを買いました。楽しみにしていた割に遊べなかったゲームや(BAROQUEやGOD OF WAR2、Oblivionなど)、結構な時間を費やしたけど全然進んでないものなど(すばらしきこのせかいFFCCデルトラクエストR-TYPE TACTICS)、積みゲーもやっぱり多かったですが、それでもまぁ、そこそこ充実したゲームライフが送れたかなって気はします。X-Box360もWiiも導入したしね。


そんな今年を代表するゲームは、個人的にはやっぱりこれです。

おもしろかったです。操作一つとっても手探りで進めなくてはならないというのはあるにしても、各ステージのGo for the goalに込められた仕掛けだけでもかなり来るものがあります。ソニックアドベンチャー(DC)から連なる一連の系譜のほぼ完成型ですね。
Wiiリモコンを何かに見立てるのではなく、無意識の体の動きを検知する道具として使っているのも好印象。いや、見立て自体が悪いわけではないんだけど、やっぱり抽象度高い何かを抽象度高いまま扱うってのは、ゲームならではの感触ですし、そこを生かしているのはいいな、と。なにせ、本編最初のステージは、ほぼ操作しなくてもゴールできる上に何も知らない人が画面に合わせて無意識に体を傾けるのをいい感じに検知してそれっぽく動くんですから(下手に考えすぎると操作性悪い気がしますが)。
その上で、やりこみ上等のレベルデザインに、ゲームバランスを意図的に崩壊させる後半のスキル! 後半のスキルなんか、とる頃にはすでにゲーム本編はクリアしているはずという前提で進められるので、ゲームバランスが崩壊しても何ら困らないという(^^;)。いろんな意味ですばらしすぎます。
いやいや、久々に一つのゲームを何ヶ月もやり続けるという感触を味わいました。


他にも、印象深いのを挙げるとこんな感じ。

発売は去年ですが、遊んだのが今年に入ってからなので。
これまたいいゲームでした。アイディア一発で、ものすごいわかりやすい快楽とそれを支える物理演算だけですべてが成り立っているという、作り込みとは違う次元での長さが心地よかったです。
特に、ソニックと秘密のリングとは別の意味でのWiiリモコンの応用がすばらしいです。単なるリモコンなのに、持ったものの重さが感触で伝わるってのは、UI作成の勝利ですね。竜巻やパワーアップの効果も感触として伝わりますし。
ワンアイディアがだらだら続くとはいえ、FPSとして等身大の世界の魅力を伝えているのもすてきです。作り込まれた日常生活空間だけでも、見方を変えるだけであんなにわくわくするんですねぇ。

  • 咲かせて!ちびロボ

これまただらだら型+物理演算のゲームです。遊んでいるうちに、クリアなんかどうでも良くなるコネタがたくさん込められていていいですね。

シンプルなデザインの中にいろんな意味合いを込めて、割合短いストーリーモードでも一筋縄ではクリアさせない(何せ、セーブはおろかコンティニューすらない!)という割り切りに感心しました。
で、これとは別にチャレンジやチュートリアルが充実していて、これまた一筋縄では行かないという。
非常に古典的ゲームデザインの強さをみました。

いま、主に遊んでいるのがこれ。年末間際にこんなものがでるとは。
ようは、リズムアクションゲームの派生型ではあるのですが、ゲームに対してよく言われる、ルールはともかくボタンを押しているだけで楽しい、という状態をかなりうまいレベルで実現しているソフトです。
実はこっそりあちこちの台詞や文章の出来がいいのも不思議な感触です。


世間では一般人向けの変化球だと思われているWiiが、実はかなりその不思議ペリフェラルを生かして、なおかつ古典的なゲームデザインの良作がたくさんあった1年だったと思います。
あと、DSのゲームとしての層の厚さと(だてにすごい数のソフト出てないよ!)、PSPとX-Box360の収穫が多かったのもうれしい限り。
あ、書いてませんがRIOT ACTGears of Warも(これは去年だけど)、Testdrive UnlimitedもRainbow six:VEGASもやってます。おもしろいですねー。
来年もすてきなゲームがたくさん出てくれることを期待しています。来年こそは、PS3でも何か一花咲かせて欲しいですね。