TGS2007業界日

なんか、業界日に行くと業界人っぽいよね。いや10年も前から業界人だけど(^^;)。


それはさておき。


いや、セガ凄かったです。それ以外はあまり感想は……あ、オプーナがおもしろい操作でした。なるほどねー。

凄いの一言につきます。ムービー見ているだけでも何となく凄いですが、自分で動かしてるとあのレンダリングはなかなか強烈です。今までみた手書き風リアルタイムレンダリングのCGで一番凄いです。遠くのものを書き込まないという絵画的表現や、主線のぶれまでうまくレンダリングされています。
オープニング前の作品ロゴの一枚絵がおもむろに動き始めたときには思わず呆然としましたよ、ええ。あれは、雑誌からではちっともすごさが判らないわ。CGで、鼻がない(というか、陰影が浅いので見えない)のが何の違和感もないってのは凄いですよ。
宮崎駿やサトウ・ユウの戦車マンガを思わせる雰囲気作りもうまいです。戦争自体を美化しない、でも郷愁を誘うという微妙な線をうまくついています。


ゲーム本体も、なるほどなぁ、というシステムです。
戦局を見極めて、自分で動かした上で攻撃行動を自分でするというシステムですが、フェーズ内での行動が納得がいくのがいいです。むかし、ユニットをチップで表現しなかった頃のボードシミュレーションゲームは攻撃判定を実際に望遠鏡を使って行った(その兵士/兵器から相手がきちんと見えるかを確認して確率計算していた)とのことですが、ちょうど同じようなことを行っています。
戦術をいかに抽象化して、なおかつリアルに表現するのかというシミュレーションゲームの文法をいいセンで具体化しています。
完全に具体化するFPS的な方向ではなく、操作の腕があまり関わらないまま具体化させるいい感じのバランスだと思います。


しかし、デモムービーの最後でおもむろに死亡フラグ立てなくてもいいじゃん>ヒロイン(^^;)

相変わらずです。舞台が変わったぐらいで何かが変わるものでもないですね。
あ、街の作りは狭ここしくなって、その代わり人の密度は上がりました。でも、その程度。芸風は一緒です。
でもまぁ、相変わらずで凄いですよ。もう、全力でエンターテインメント。シリアスな芝居も、バカなアクションも、芸者遊びもエンターテインメントというくくりでは同等と見ているのがすてきです。
ま、現代劇のシリーズも続いてはほしいですけどね。人混みを避けて、地方都市で静かに暮らしている堂島の龍をどこまでも追いかけてくる運命……といった寅さんのようなシリーズに育ってもらえれば。
ご当地ソフトとしてあちこちから誘致されるようになれば勝ちかなぁ(^^;)。