OLPCとFUD

(手違いであとから掲載していますが、こちらから先に書いていました)
OLPCのプロジェクト自体は結構注目に値すると思っています。
でも、まだ国内には「OLPCは大人向けの実用品」と思っている人が多いらしく(id:squeakerさんのところから http://rblog-ent.japan.cnet.com/tamon/2006/11/100pc_109c.html)、かなりとんちんかんな話をみてうなってみたり。
やっぱり、最初の「100ドルPC」という言葉がインパクトあったからかなぁ。第三世界向けに古PCを送ろうというボランティア活動が昔あったのも混乱を助長しているのでしょうし(確かに、当地は「実用にならないしょぼいPCを廃棄目的で送るな」とは言っていたような……)。


私の知りうる限り、OLPCは「One Laptop Per Child」の略のはずで、あくまで対象は「Child」ですよね。サイズと作りを見れば大人向け実用品じゃないのは明らかなんですけど。
ましてや、日本のようなPCもネットも環境が整っているところの子供向けではなく、もっと制限された環境向けなので、CPUやメモリなどのスペックよりも電源不安や防塵性などを重視したつくりにしようとすれば、まぁ、日本人が使っている感覚からはずれて見えるでしょうやね。


でも、用途から考えればこれでも十分なはずです。
だってこれ、教育用だもん。
教育用ツールとしては、全員に(ここ重要)配ることが出来て、教育用ソフトとインフラとカリキュラム(これがもっと重要)がきちんと動けば、スペックはこの際関係ないと思うんだけど。
MS-Officeが快適に動かないとPCではないという発想や、3Dゲームが動かないとPCではないという発想がある限り、先の「しょぼいPC送ってもなぁ」という意見になるんでしょうね。
しかし、これって、告知不足だよなあ。まさか、インテルやMSのFUDの方が圧倒的に告知として強いってことはないよなぁ。EduwiseとOLPCって、微妙にコンセプトが被らないと思うんだけど。