電子化メモとUI

SqueakとSVGCATSを使ってちょっと気づいたことがあります。

  • テキスト表示ヴィジェットは、あらかじめ場所を決めた方が(メモ書き殴りのためには)便利

Squeakは文章などを書く際にはフラップから「ドラッグで」ヴィジェットをとり出して、実際の位置を確定してから内容を打ち込む形になります。
SVGCATSではプレスの時点でドキュメント内に位置が表示され、プレス中は位置の微調整が可能です。そして、リリースした時に始めて確定します。
いままで、テキスト表示ヴィジェットと言うと、MS-Officeの

  1. クリック時はその場(近辺)によしなな大きさのものを自動で作成。後から再配置。
  2. ドラッグ時は、位置と大きさを確定させる。

と、いう使用方法に慣れていたのですが、これだと、大きさを不定のままだとあらかじめいい位置におきづらいし(後から再配置する手間が発生する)、大きさを確定させると文章量に制限が出るし(メモのくせにレイアウトを考えさせられるのは苦痛)、すくなくとも、ことメモ書きにおいては手数が増えるのがつらいと思っていました。
あらかじめ、きちんとレイアウトした内容を作ったり、あとから配置をいじり直したりする前提ではこういうUIでも問題ない・・というか、むしろ便利なんでしょうけど。
MS-Officeって清書用の表現ツールなんだなぁ、と当たり前のことをいまさら実感。

  • キーとマウスを持ち替えるのは思ったよりつらくない

本来 Florian は、UNIX上がりの似非Emacsenなもので、キーボードのホームポジションから手を放すのに抵抗がありましたが、書きなぐるためにマウスとキーボードを持ち替えることをずっとしてみても、実は思ったよりもつらくないことが分かりました。
逆に、ホームポジションにこだわるあまり、親指のスライド/タッチパッドでドラッグしようとするとまぁ、使いづらいこと使いづらいこと。あのデバイスって、ドラッグには向いてないよなぁ。
アラン・ケイDynabookや、本来のBTRONはペンとキーボードを想定していたそうですが、その話を聞いた時に「書類作成ツールとしては使いづらそう」と思っていました。でも、今回の感触をみる限りではそんなに悪くないかもって気もしてきました。


いやいや、新しいツールはいろいろと刺激されますな。楽しいです。