Scaled Compositesの飛行機

一昨日(id:Florian:20040621)、何の気無しに「ルータン先生」と言っちゃいましたが、バート=ルータンさんはScaled Composites社の創立者です。
で、思わず敬称つけて呼んでいることからも判るとは思いますが、 Florian はScaled Compositesのデザインする航空機が大好きです。というか、ルータン先生の大ファンです。せっかくなのでちょっとその話を。


Florian は絵かきではないので、正しく芸術的な素養がそこにあるとは言えません。もちろん、デザインを自分でするにしても思った通りのものは書けませんし、デザインの奥に隠れている物を読み取る能力に長けているかというとそんなことはありません。
でも、さすがに好みのデザインというものは存在します。
Florian の好みのデザインは、言葉にすると簡単です。「デザインが機能を表現しているもの」これだけです。そこには、デザイン側の都合での「収まりの悪さ」や、「形状の妙」みたいなものはちっとも勘案されません。
流体力学や、構造力学の考察、人間工学や、形状が直接導き出す印象。
それは、例えばNokiaの携帯電話や、SAABやアルファロメオの車や、スホーイのSu-35(フランカー)や、ナムコ指田稔の画面デザインや、そしてバート=ルータン先生の一連の航空機などが挙げられるのです。
たとえば、今回のSpaceShipOneも、本体のデザインもさることながら、母機(ホワイトナイト)の方もかなりすっ飛んだデザインです。あの双胴式の羽だらけのスマートなデザインは、「これは軽やかに飛ぶんだぜ」と全身で言っているようです。
無給油世界一周の「ヴォイジャー」も、先尾翼ビジネスジェット「スターシップ」も、軽飛行機「ベリイージー」も、確かに工学的に意味があり、なおかつその機能を全身で表現しているようなすてきデザインです。
今の航空機業界の「保守よりの流れ」から考えると、ルータンのデザインラインが主流になることはないんでしょうけどね。


あ、ちなみに。
指田稔が画面回りあちこちのデザインをして、「天地無用!」の竹内敦志がルータン風味のすっ飛んだデザインの航空機を量産した「AceCombat3」は Florian のマイ・フェイバリットのひとつです。いいよね、デルフィナス1(^^)。