高周波をフィルタリングしないDAC

suikanさんの日記(id:suikan:20040428#p4)を読んで、「レコーディング技術が進んだので、DACの出力で高周波をフィルタリングしなくてもOK」(意訳)というすてき記事にちょい受けしてみたり。
うーん、これが高再現性である状況というと、もうこれはゲームミュージックしかないですね。22KHz,8bitのPCMやら、DAC内蔵のFM音源やら、4bitDACのSSGやら。
どうせ(^^;)この辺の音源は最低分周比で出力しても44.1kHzよりも低いはずだし、そもそもレベル方向だって量子化されてて、量子化解像度も16bit以下でしょう。ならば、元からジャギーがかった音源ですので、DAC量子化ノイズは「そもそもの音に入っていたもの」と見なすことができます。
つまり、くだんの記事はこう読むことができる訳ですな。

かつて(90年代以前のゲームミュージックの)CDの録音技術が未熟だったころ、ディジタル録音時に44.1Khzを超える成分を完全に取り除くことはできなかった。(中略)しかし、優秀なレコーディング技術によって高周波成分を完全に取り除ける今、オーバーサンプルなしでもDACに出力フィルタは(90年代以前のゲームミュージックを再現するのに)不要だ。

やっぱり、基盤直接続の原音だよね。PCM,FM音源の再ミキシングやコーラス、リバーブ、イコライズ等のアナログフィルタはかましちゃだめだよね、と。
やー、気が合うなぁ(笑)。
ゲームミュージックは原音ですよ、原音。


・・なんてなことは、その人は思ってなかったんでしょうけど(^^;)。